はじめに
9月6日。
東京の住まいの退去立ち会いの日。
朝から天気はどんより。
スーツケースに詰めた荷物を転がしながら、
「…まだこんなにあったんだ」と心の中でため息。
台所の隅の汚れ、畳の変色、子どもたちが手をついた壁の手垢。
立会い直前に気づいた家族写真。 娘が剥がすと壁紙まで剥がれて。。。
「これ、請求されたらどうしよう」なんて思いながら、 少し緊張して立ち会い。
結果的に片付けが間に合わず、翌日に立会い日を急遽変更。。。
なんだかこういうのって、
思い出よりも“めんどうさ”が前に出てくる。
あぁ、退去ってやっぱり気が重い。
[:contents]

「ここで暮らしていたんです」
やってきたのは、明るい笑顔の担当者さん。
「荷物の量、すごいですね!これ今日中に終わりますか?」 「この壁、手の跡がたくさんありますね。これ通常の使い方より汚れていますね…」
そんな言葉のひとつひとつが、厳しいようなやさしいような。。。
あぁ、この部屋で私は暮らしていたんだ、
ちゃんと生活していたんだなって、実感が湧いてきました。
子どもが喧嘩してら小さな穴を開けてしまった襖。
私が夜中に泣きながら掃除したキッチンの隅も、 全部が「ここで過ごした証」なんだと、ふと気づいたんです。
めんどうだと思っていたことの中に、
じんわりとした温かさが混ざっているような感覚でした。
灰色の中にある、やわらかな色たち
退去の一日は、まるで灰色の絵の具みたいに見えていた。
重くて、沈んでいて、気が進まない。
でもその中に、ふっと差し込んでくるのは
やさしいピンクやあたたかな黄色のような感情でした。
めんどうな手続きの中に見つけた感謝。
汚れと一緒に浮かび上がってきた思い出。
「ありがとう」と言って、手放す準備をしていた自分。
きれいな色ばかりじゃない。
でもその“混ざり合った色たち”が、人生を彩ってくれてるんだ。
そう気づいたとき、
めんどうさすら、ちょっといとおしく思えてきました。
あなたの毎日の「めんどうさ」にも
「壁の汚れ」や「畳のへこみ」があるように、
日々の暮らしの中にも、心がちょっと疲れる場面はありますよね。
でももしかしたら、その灰色は
黄色やピンクを引き立てる“背景”なのかもしれません。
めんどうさも、怒りも、疲れも、
そして笑顔や感謝や安らぎも──
全部そろって、きっと「あなたの人生という絵」が完成していく。
もし今日がちょっと灰色に感じる日でも、
それも大切な“色のひとつ”だと思えたら、
ほんの少しだけ、心が軽くなるかもしれません🌿
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