はじめに
ねぇ、ほんとうはどうしたいの?
その問いに、すぐに答えられなかった夜がありました。
こんにちは、ゆきよちゃんです🌿
今日は、「直感ってなんだろう?」と迷っていた過去の自分に宛てて、ひとつのお話を綴ってみようと思います。

直感なんて、わからないよ
数年前。
私は、ある大きな選択を前に、ずっと立ち止まっていました。
東京での仕事を続けるか、それとも自然豊かな山里に帰るか──。
周りの人は言いました。 「条件で選んだ方がいいよ」 「収入は? 子どもの学校は? 将来は?」って。
どの意見も、正しそうに聞こえました。 でも、そのどれを聞いても、私の心はピクリとも動かなかった。
それどころか、どんどん「自分の感覚」が信じられなくなっていったのです。
「不安」って、直感じゃないの?
ある夜、私は布団の中でぐるぐると考え続けていました。
「こっちに行ったら失敗するかも」 「でも、あっちも不安だし」 「いや、待って…これが“直感”なんじゃない?」
……そう思って決めた選択が、あとからうまくいかなくて。 「やっぱり私の感覚なんて、当てにならないんだ」と思い込んでしまったのです。
本当は、こわかっただけだった
でも今なら、あのときの私はただ、「こわかった」んだとわかります。
・環境を変えることが ・誰かの期待を裏切ることが ・失敗するかもしれないことが
すべて、こわくてたまらなかった。
その「こわい」が、まるで“直感”のように見えていたんだと思います。
心の影が、声を濁らせる
私たちは誰しも、「見たくない感情」を抱えて生きています。
・認めたくない自分 ・過去の傷 ・抑えてきた願い
そういう「心の影」が、うっすらと残っているとき。
直感の声は、ノイズにまぎれてしまうことがあります。
「本当の声」と「影からの反応」が、絡まりあってしまうのです。
それでも、静かな羅針盤は消えなかった
でもね。
どんなに迷っていても どんなに自信がなくても
私の中にはずっと、 “ほんとうの私”がいたんです。
泣きながら「もう分からないよ」と言った夜にも、 その子は、静かにこう言っていました。
──「だいじょうぶ。こっちだよ」って。
光も影も、まるごとの私で生きる
それから私は、心の影にも目を向けるようになりました。
「こわかったんだね」 「本当は、ずっとがまんしてたんだよね」
そんなふうに、自分を抱きしめていく中で── 直感の声が、少しずつ、澄んで聞こえるようになっていったのです。
おわりに
直感は、どこか遠くからやってくるものじゃなくて、 「わたしのなか」にもともとある、静かな羅針盤。
それがよく見えなくなるときは、 もしかしたら、心のなかに未消化の影があるサインなのかもしれません。
そんなときは、 どうか焦らず、光と影のどちらにも目を向けてあげてくださいね。
きっと、あなたの中の小さな声がこう言ってくれます。
──「大丈夫。ちゃんと、あなたは知ってるよ」って。
今日も、あなたがあなたの感覚を信じられますように🌿 ゆきよちゃんより