はじめに ―― 胸に残る違和感
こんにちは。
心の紐をやさしくほどくヒントをお届けしている
ゆきよちゃん(城後幸代)です🌿
昨日、父と話していて、胸の奥が静かにざわつきました。
怒りというよりも、
どこか「理不尽だな」と感じるような感覚。
今日はその出来事を、
空海の言葉とともに少し書いてみたいと思います。
父の優しさと、毎月引かれる3万5千円
父の口座から、毎月こんな金額が引き落とされているそうです。
後期高齢者医療保険料 18,400円
介護保険料 14,800円
合わせて、約3万5千円。
父は元自営業。
年金だけでは暮らせず、今も働き続けています。
それでも父は言いました。
「高齢者も増えたし、ある程度はしょうがないよ。
1割で歯の治療も受けられるんだから、お互い様だよ」
その言葉は、無理な同調ではありません。
父は、世界を恨まずに生きることを選んでいる。
それは弱さではなく、
長く生きてきた人の成熟なのだと思いました。
でも同時に、
私は思いました。
それでも、やっぱり理不尽だな、と。
- はじめに ―― 胸に残る違和感
- 父の優しさと、毎月引かれる3万5千円
- 空海のことば
- 社会の仕組みに乗っていた頃の私
- 分断というゲーム
- 50万円と、折れた剣
- 私が選ぶ珠
- おわりに ―― お金の社会で何を持つか
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空海のことば
珠を持てば善念生じ。
剣を把れば殺心の器。
(五部陀羅尼問答偈讃宗秘論)
数珠を持てば慈しみの心が生まれる。
剣を握れば、それは人を傷つける道具になる。
父は「珠」を持っている。
世界を恨まず、
人を責めず、
静かに受け止める珠。
でも私は、ただ同調したいわけではありません。
無理に調和して思考を止めたいわけでもない。
違和感は違和感として、
ちゃんと見つめていたいと思っています。
社会の仕組みに乗っていた頃の私
かつての私は、
「どうしようもないよね」
「給料から勝手に引かれるし」
そう言いながら、
深く考えようとはしませんでした。
でも、少し調べてみると疑問が増えていきます。
制度設計の歴史。
財政の問題。
運用で失われた資金。
その負担のバランスは、本当に公平なのか。
制度は誰を守り、
誰にどれだけの重みを背負わせているのか。
怒りというより、
構造として、少し変じゃない?
そんな問いが、胸に残ります。
分断というゲーム
高齢者と現役世代。
子育て世帯と独身世帯。
社会はいつも、
「どちらが得か」という構図を作ります。
私は子育て支援を応援しています。
でも、誰かを削って成り立つ支援には、
どこか歪みを感じてしまう。
分断は怒りを生みます。
怒りは剣を握らせる。
でも剣を振っても、
本当の構造は変わらない。
50万円と、折れた剣
弟から借りた車が無車検だったことがありました。
結果、約50万円の出費。
あのときは怒りました。
本気で怒った。
でも半年経って、わかったことがあります。
怒りを振り回しても、
世界は変わらない。
剣を握り続けると、
自分の手が傷つく。
あの出来事は、
私の中の「戦う癖」を一度折ってくれました。
私が選ぶ珠
父の「お互い様」は、思考停止ではありません。
世界を憎まないという強さ。
でも私は、
違和感まで飲み込んで
無理に調和する必要はないと思っています。
だから私は、
・怒りに飲まれない
・でも違和感は見つめる
・誰かを攻撃しない
・でも構造は問い続ける
この姿勢を選びたい。
それが、私にとっての「珠」です。
おわりに ―― お金の社会で何を持つか
お金が中心の社会で、
奪い合う剣を持つのか。
問い続ける珠を持つのか。
私は後者を選びたい。
まずは父の確定申告を手伝うことから。
小さな循環を、
足元から整えていく。
怒りを燃料にするのではなく、
問いを灯りにして。
珠を磨き続ける。
城後 幸代
note元記事はこちら
この記事は、noteに掲載している
「お互い様」という名の搾取に、私は静かに剣を研ぐ──空海と共に #20
を、はてなブログ用に再構成したものです。
シリーズの流れで読みたい方は、note本編もどうぞ。
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